新年雑感

今年は、年初から出席したいわゆる名刺交換会や懇親会等の場所では主催者挨拶で「おめでとう」という言葉を回避する動きが特徴的でした。個人的には新年のめでたさと下に書く能登の地震被害への共感や復興支援、あるいは航空機事故に対する畏れといったものとの関連性はないと思っていますので、なんか、言葉で体裁を整えるのも大事だけれど、そんなことよりまずは金送れという感じはします。(と言いつつワタクシも避けていますが)。

3が日は能登の大地震、飛行機事故などと大きな事件が続きました。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、行方不明の方々の一刻も早い発見と回復を願い、また北陸地方中心に被災されて大変な苦労をされておられる皆様にはどうか頑張ってもらいたいと、ふるさと納税の仕組みなどを通じて支援をしていきたいと思います。

今年は選挙の年で、今週末には台湾の総統選があり、かなり接戦となっているようです。今のところ中国では結果を見据えるまで目立った動きはありませんが、結果次第で大きな動きとなってくる可能性もあり、かの国の経済状況の追い詰められ方とも相まって、目が離せなくなります。やはり最大のテーマは秋口の米国大統領選挙であり、共和党候補がトランプでほぼ決まりそうな勢いになっています。対する民主党もバイデンが再選を目指すとみられますが、部外者からは、こういう選挙になること自体、もはやアメリカが国家の統一という視点では回復不可能な状況になりつつあるのではないか、という印象を持ってしまいます。折しもユーラシアグループが発表した今年のトップリスクは「米国の敵は米国」というのが来ました。トランプ再登場による米国の分断とそれによって米国がこれまでの米国ではなくなることのリスクを示唆したものです。私たちは、米国がこれまでの役割から降りてしまうリスクを前提として、自らのこれからの行動を考えていかなければならない時代に入ったのではないかと思います。

一方で、日本は上記のような地震や事故があったとはいえ、全体としては恐ろしいぐらいの平穏と安心感に支配されています。これが果たして、単なる能天気さから来るものなのか、日本の持つ優れた点から来る優位性なのかは興味のあるところですが、私はこの時代においては後者の要素が強いと思っています。様々なリスクや人口減少などの問題を抱えつつ、日本の社会は諸外国に比べて優しく穏やかであり、食べ物もおいしくインフラは充実しています。災害があっても決して暴動など起きず、秩序正しく行動するさまは、その都度世界中からの賞賛を浴びています。日本が築き上げた哲学なり思想といったものがこうした良好な社会を支えているとしたら、私たちはこれの良い面をしっかりと後世に残していかなければならないと感じます。能登の状況やJAL機での全員の退避成功をみていて、その意を強くしました。

マーケットは、すでにご承知の通り、日本株に対して強気の見方が増えています。新NISAの影響をいう人もいますが、そちらはまずは外貨のほうにフローが出そうな気がしています。なぜなら、外貨のほうが多くの人の成功体験が強いと思われるからです。ワタクシはやはり根っこの日本企業の体質強化による相対的な魅力度の増大によって、海外の機関投資家などからの関心度が大いに高まっていることが要因となると思います。また上記のような政治的リスクはいずれ中国などとの関係で顕在化するかもしれないとしても、今現在で国家の形が変わるとか、そういう危機的な状況には陥っていないことがあります。金利もどうせ大きく上げられないと多くの人が高をくくってますし、日本株の相対的地位がさらに上がってくる年だと思っています。

2024年は十干十二支でいえば1964年の「還暦」にあたります。東京オリンピックをきっかけに行動経済成長に弾みをつけた年でした。歴史は繰り返す。人口減少の中でも様々な合理的なアイデアを駆使して、日本の持つ潜在的エネルギーが再び将来に向かって花開く年になることを祈っています。

(余談)
NHK大河ドラマの「光る君」の放送が始まりました。初回の視聴率は12%台と史上最低とのことですが、次回以降、ちょっとだけワタクシがファンである吉高由里子さんが登場するようになると、もう少し回復するのかもしれません(しらんけど)。

ところでドラマで藤原道長の母、時姫を演じるのはなんと三石琴乃さんでした。三石さんはアニメのセーラームーンで主役のセーラームーンの声優を担当された方であり、ほかにも多くの著名アニメで活躍されている。セーラームーンといえば

月に代わってお仕置きよ!

という名キメセリフがありますが、なるほど、道長が詠んだといわれる

この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる ことも なしと思へば

という歌の本歌取りみたいな配役なんだなぁと改めて感動いたしました。(配役の際意識していないはずはなかろうと思いますがどうなんでしょ?)。

この記事へのコメント

・・・みたいな。
2024年01月18日 20:10
お久しゅうございます。生きてます。
余談の深い洞察に感服するとともに、失笑してしまいました。
今年の大河は、そのうち人物相関がちんぷんかんぷんになってしまうんじゃないかと不安ですが、いまのところそうでもなく、むしろ期待を持てる滑り出しですね。
第3回からは、私がかなーりファンである黒木華さんもご登場で、勝手に盛り上がってます。
厭債害債
2024年01月18日 21:57
・・・みたいな。さん
ご無沙汰いたしております。お元気そうで何よりです。師匠からのコメント恐縮です。そうですね。今回の大河は女優陣で見せようとしている感じは無きにしも非ずという気はしますが、ワタクシも期待しております。個人的には、前の大河(「どうする家康」)の北川景子さんは思い切りツボりました(特に最終回)。